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荒 克之; 海老根 典也; 竹内 信次郎*; 原 邦彦*
MAG-93-96, p.11 - 22, 1993/06
従来の渦電流探傷法では被探傷金属材料中の欠陥や傷による渦電流の乱れを探傷コイルのインピーダンス変化としてとらえる方法が利用されている。このため、別途に比較用コイルが必要となるなどの不便があった。そこで、比較用コイルを不要とする新しい探傷法を開発するため、乱れ磁束検出型渦電流探傷法を考案し、そのフィージビリティ実験を行った。本方法は、探傷プロブによって作られる磁界の空間分布が対称的となり、その対称性が欠陥や傷によって乱されることに着目し、その乱れ成分のみを検出するための磁束センサを探傷プローブ内に内蔵させるものである。この方法の有効性を確認するための基礎実験を試みたところ、0.50.2mmの穴径の変化に対して、磁束センサの出力電圧の変化が確認できた。